Docswell Com S Rakutek 59nr49 2026 06 04 194729
Claude Code / Codex の全社展開とAI観測基盤の設計 | ドクセル
- URL: https://docswell.com/s/rakutek/59NR49-2026-06-04-194729
- 日付: 2026-06-26
- Tier: Tier 3
- 要旨: クラシル株式会社のAIエンジニアが、Claude CodeとCodex CLIを全社展開した後に直面した「誰がどう使っているか見えない」問題を、OpenTelemetryとGrafanaを組み合わせた観測基盤で解決した設計を公開したスライドだ。Claude CodeはTeam/Enterpriseプランで2026年2月からOTel対応が追加されており、OTEL_*環境変数を設定するだけでメトリクス・ログをエクスポートできる。クラシルは多様なプラン・個人契約が混在する環境に対し、managed-settings.jsonをJamf(MDM)で全macOSに一括配布することで管理者操作ゼロ・全社員カバーを達成した。Codex CLIも同様の設計思想でmanaged_config.tomlをMDM配布し、同一のGrafana Cloudダッシュボードに統合している。今後はGitHub API・Notion APIをGrafana Infinity datasourceで読み込み、AIへの入力ログと開発アウトプットの両面を同一ダッシュボードで対比させるアーキテクチャを構築中で、計測した数字はすでに同社の決算資料にも掲載された。
詳細
背景と課題
- クラシルはChatGPT→Cursor→GitHub Copilot→Claude Max→Claude Team(2026/2)と段階的に全社導入
- 全社導入完了後も利用実態が不明で、数百人規模では個別ヒアリングは非現実的
- Claude Team/Enterprise・個人契約Claude Max・Codex CLIが混在し管理者設定だけでは全員をカバーできない
観測基盤の技術選定(段階①: 観測する)
- Claude Code(Team/Enterprise)は2026年2月以降OTelネイティブ対応、OTEL_*環境変数でOTLPエクスポート
- Codex CLIもOTel対応、config.tomlの[otel]セクションで設定
- 収集先にGrafana Cloud(OTLP互換)を採用
MDM配布による全社カバーの解決策
- managed-settings.jsonをJamfで全macOSに配布(ユーザー上書き不可の組織レベル設定)
- 設定ファイルパス:
/Library/Application Support/ClaudeCode/managed-settings.json - CLAUDE_CODE_ENABLE_TELEMETRY・OTEL_METRICS_EXPORTER・OTEL_LOGS_EXPORTER等を強制ON
Claude CodeとCodex CLIの取得フィールド差異
- Claude Codeのみ: cost_usd(実コスト)・スキル名skill_name・キャッシュトークン内訳・推論エフォート
- Codex CLIのみ: ツール実行全文(コマンド・stdout・承認可否)・実行環境情報・分散トレース
- Codex CLIにはcost_usdがないため、モデル×トークン数から概算換算ロジックで推定値を算出
構想中のアーキテクチャ(段階③: 成果と繋ぐ)
- GitHub API・Notion APIをGrafana Infinity datasourceで直接読み込み(専用ETL不要)
- HRMOSとGitHubユーザーを紐付けて社員・部署単位での集計を実現
- 入力側(トークン・コスト)と出力側(PR数・Notionドキュメント)を同一ダッシュボードで対比
成果
- 計測した利用データが決算説明資料に掲載される水準の信頼性を確保