Developers Cyberagent Co Jp Blog Archives 64334
約2,000人が使うClaude Codeと向き合う。 | CyberAgent Developers Blog
- URL: https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/64334
- 日付: 2026-06-26
- Tier: Tier 3
- 要旨: サイバーエージェントが社内約2,000人のClaude Code利用者を擁する大規模組織として、Claude Code開発者のBoris Cherny氏とQ&Aセッションを実施し、エンタープライズでのAIエージェント運用に関する知見を得た記録だ。セッションでは2028年までの開発プロセス完全自動化の現実性、ガバナンス・コスト管理・教育・ナレッジ共有を含む組織設計、SDLCのどの工程から自動化が進むかなど20以上のテーマが議論された。Boris氏からは、自動化の深さは使い込んだ期間に左右される・コンテキストは最小限にしてエージェント自身が検証できる環境を作る・コストではなくROIで考えるという3つの基本方針が示された。また、手作業をスキル化・繰り返し作業をループやルーティンへ昇格させる考え方や、エンジニアの役割が実装者から目的・制約・検証方法を設計する者へ変化するという展望も語られた。サイバーエージェントは今後、利用状況・コスト・権限・セキュリティの可視化強化と、チームで生まれた良い使い方のスキル化・組織共有を次の課題として進める。
詳細
セッションの背景
- サイバーエージェントは社内約2,000人がClaude Codeを利用し、個人活用から組織全体活用へのフェーズ移行中
- 2026年6月12日にClaude Code作者Boris Cherny氏(Anthropic Head of Claude Code)との直接Q&Aを実施
- 事前に数十件の質問を社内で収集し、20以上のテーマについて議論
議論されたテーマ一覧
- Claude Codeの今後の進化と他AIエージェントとの差別化
- Anthropic社内のAI駆動開発の実態とSDLC全体の自動化
- 2028年完全自動化の現実性と人が残るべき領域
- PRレビュー・セキュリティレビュー・Ops領域の活用
- 大規模組織でのエージェント可視化とガバナンス
- 約2,000人規模の権限管理・設定管理・コスト管理
- CLAUDE.md・スキル・ループ・ルーティンの設計
- AI時代のエンジニア評価・人材像・チーム文化
Boris氏から得られた主な知見(5点)
- 自動化の深さは使い込んだ期間に左右される。ツールを配布するだけでなく継続的に改善し、ノウハウを組織資産に変える仕組みが必要
- ハーネス・コンテキストは最小限にし、テスト・ビルド・ログ等エージェントが自分で検証できるフィードバックループを整備する(Claude Code Best Practicesとも整合)
- コスト削減ではなくROI(投資対効果)で評価し、ボトルネック解消・効果の出るチームを可視化して投資判断につなげる
- 日々の作業を棚卸しし、手作業→スキル、繰り返し→ループ・ルーティンへと昇格させる
- エンジニアの役割は「コードを書く」から「目的・制約・検証方法・運用ルールを設計する」へ広がる
サイバーエージェントとしての今後の課題
- 利用状況・コスト・権限・設定・セキュリティの可視化基盤を強化
- 各チームで生まれた良い使い方をスキル・ルーティンとして横展開
- 非エンジニア向けClaude Code研修・AI活用度の可視化を組織全体で推進